事故対応マニュアル(情報の伝達体制)
運転者の行動 異常を感知した時ハザードランプ点灯エンジンが停止している状態での蛇行運転・降坂走行は絶対しない 他の交通に支障のないように直ちに停車①直ちに空き地又は路肩に停車する②トンネル内で異常を感じた時は可能な限りトンネル内からの脱出を試み、不可能と判断したら直ちに停車する③トンネル内で停車する時は可能な限り左側に寄せる。点検のためバスの外に出る時①車線上には出ない②夜間・トンネル内では懐中電灯を自分に当て存在を示す
①全灯火を点灯する②エンジン・冷暖房を止める
点検の結果、火災又は火災の恐れがある時①直ちにメインスイッチを切る、その際ドアの開放状態を確保するため、エアー抜き等必要な措置を講じる②乗客の車外脱出を優先する事とし、停止標示器・発煙筒による後方防護及び輪止めをする①冷静沈着に状況を判断し、運転者の指示に従うよう徹底する②乗降口からの脱出を優先し、不可能な場合は非常扉、窓からの脱出を指示する③火災の時は燃焼部位に近い乗客から脱出させる。この場合、負傷者、老人子供、女性を優先する④肌の露出部分は、衣類等で覆うよう指示する⑤非常口から脱出する場合は、後方防護等の安全確認を行ってから開始する⑥窓から脱出する時は、ガラスの破片を取り払う⑦負傷者、子供、老人、女性が非常口、窓から脱出する際には他の乗客の協力を要請する①車外への脱出後は、車内に残った乗客がいないか再確認し乗客名簿を持ち出す②見通しの悪い場所や追突の恐れがある場所に停車した時は、ガードレールの外側など車線外に誘導する ③車線の横断はしない。やむを得ず行う場合は安全を確認しながら1人毎に横断させる④トンネル内では最寄の非難口を利用する。ただし、火災の時は風上の非難口に誘導する
点検のとき①火災が発生しているかどうかを確認する②故障の場合は、燃料・オイル等が漏れていないか、その他電気系統の異常等による火災の恐れがないかどうかを確認、乗客の安全を確保した後、状況に応じて初期消火を行う。負傷者がいる時は、救出・救護を最優先する
点検の結果、火災の恐れがなく(単なる故障等)かつ、追突の恐れが無いときは、車内待機又は 安全な場所に誘導する
①乗客に状況を説明し、運転者の指示に従うように徹底する②後席の乗客は前席へ、車線側の乗客は路肩側へ移動させる③停止表示器材・発煙筒による後方防護を行う。 点検の結果、火災の恐れがある場合①110番又は119番へ通報する②状況により乗客に通報を依頼する ③トンネル内、高速道路等で近くに非常用電話がある時はそれによる通報を優先する。 10分ごとに状況を説明し、不安解消に努める。運行管理者に事故発生を報告する
運行管理者の行動
上司及び本社へ報告後、次に該当する事故が発生した時は対策本部を設置する①車両火災②トンネル内事故③事故の規模及び社会的影響度の高い事故
運転者からの第1報を受けた時、運転者が混乱している時は落ち着くように指示する。又、運転者や乗客が動揺しないよう落ち着いた指示を出す①事故の概要を把握する・発生時間、場所・負傷者の有無及び程度・救急車の手配・乗客の安全確保・警察、消防への通報の有無・道路状況、天候状況 ②運転者への指示(再確認)・負傷者がいれば救急車の手配、人命救助の最優先・乗客の安全確保が出来ていない場合にはその実施 ・後方防御等2次災害防止策・警察(消防)への通報・運転者との連絡方法を確認運輸(支)局等関係者へ連絡する
運転者からの第1報
救護体制①現場付近のバス会社、運行会社等に救車を依頼する②状況により,付近に自社の後続車・対向車があれば現場付近に待機させ、情報収集を指示する③救護車の手配整い次第現場に連絡する④待機時間が長時間に及ぶ恐れがある場合には・飲料、食料等を確保する ・休憩所、毛布、タオル等を手配する・代替交通機関、宿泊施設等を手配する⑤負傷者が発生した場合・住所、氏名、連絡先を確認する ・搬送先、負傷の程度の確認をし家族等へ連絡する ⑥乗客の連絡先及び携行品等の確認・乗客の連絡先を確認する・紛失、損傷した物品等を把握する
※各関係機関に相談し、備品調達を行う
代表取締役 野々上 るみ子
安全統括管理者 専務取締役 東口 忠好 他、運行管理者3名・整備管理者2名
監査報告書 被監査部門:代表取締役社長(安全統括管理者)及び佐用営業所
監査年月日: 令和 5 年 3 月17 日 (金)
監査範囲:安全に関する統括業務全般
監査チーム:リーダー 野々上 るみ子 監査員 山田 晴美
1、監査の目的
安全統括管理者の責務全般の確認
2、監査の講評・所見
・業務全般において、順序良く業務が随行されていた。
・経営トップと乗務員とのコミニケーションが至る所に確認できた。
・帳簿類は、きちんと整理され、掲示物も適切である。
3、優良事例
・経営トップは、安全方針に従い乗務員に対し重点的に、個別に教育を行っている。
・経営トップは、乗務員とのコミュニケーションは日常の業務と考えている。
・経営トップの安全に対する方針を、乗務員は十分に理解し、実行している。
4、指摘事項
・早朝、深夜の運行管理に伴い、業務時間の延長や休日出勤などの問題がある。
・乗務員の高年齢化、乗務員不足により、バス運行業務全般にわたり、支障がある。
・乗務員教育で、ドライブレコーダーを用いての教育が少ない。
・乗務員からの要望を、保存・記録していない。
・次年度の年間教育計画が未設定である。
5、フォローアップ監査の予定
・令和 5 年 5 月 8 日 (月) AM10:00~ 指摘事項の改善報告等
6、その他特記事項等
・特になし